火曜日
ホストブラザー・ポールのバイクに乗せてもらって、バンフの先にある、モレーンレイクを見に行った。
学校が終わった午後1時半出発、湖に着いたのは4時だった。夕方のモレーンレイクは初めてだったが、やっぱりすごく綺麗だった。
モレーンレイクに、「See you またすぐ会おうね」と手を振った。
バンフから更に4時間先にあるジャスパーには、もっともっと美しい湖がたくさんあるそうだから、次ここに来たときには絶対行かなくちゃ。
数日の間に一気に寒くなり、バンフに寄る余裕もなく、すぐ引き返した。
帰り道は、メイン高速道路ではなく、古い道路を通った。
運転席に乗って記念写真を撮っていた。
写真を撮り終わって後ろを振り向いたら、
大きな黒い動物が、いち、に、、、4匹いるのを発見!!
「あれ何!?」とポールに言うと彼は「Get on the motorcycle!!」と言うので慌ててバイクに乗った。
冷静に考えれば見るからに黒クマなんだけれど、まさかこんな近くに4匹も現れるなんて思っていなかったから、頭が働かなかった。
母グマと、3匹のコグマが森から道路に出てきてしまったようだ。
ちょっと時間が違ったら記念写真に入ってしまうくらいの距離にいた。
バイクでその場を去るときに、ぞくぞくっとした。危なかったな。
ポールも「すごく怖かった」と後で言っていた。
家に着いたのは9時。
防寒対策しっかりしたはずだったが、足りなかったらしく、震えが止まらなかったので熱いお風呂に入った。
9時半、友達3人と遊びに行った。
ビールを飲んで、ビデオを見て、おしゃべりした。
そしてしばらくのお別れをした。
家に帰り、号泣。これから毎日色々な友達と会う約束がある。
涙が枯れてしまわないか心配だ。
留学の友達から、「辛すぎるよ」と話には聞いていたけれど、まさか私がこんなに感受性豊かだったなんて(笑)
水曜日
腫れぼったい目で日本語のクラスに行った。
初級クラスの後、男の子3人組が教室の外でうろうろしているのを先生が見つけて、「質問があるの?」と聞いた。「いいえ」という彼ら。「あ、ふゆみさんとどこか行きたいの?」とまた聞くと、「そう」と恥ずかしそうに答える。「ごめんね、ふゆみさんはもう一時間私のクラスを手伝わなきゃいけないの」と先生。彼らは帰ってしまった。まだ高校を卒業したばかりの17、18歳の男の子たち、気持ちだけでうれしいわ、ありがとう。
授業後は、友達のミシェルとランチに行った。
行く予定だったインディアンレストランが閉まっており、日本料理屋へ。
今日は気温が7度まで下がり、雨が降っていて風が強くて、とても寒かった。なので、鍋焼きうどんを頼んだ。半分しか食べられなかった。ホストマザーが「冬美は最近ケーキを食べない。パンにバターを塗らない。肉も食べない。こっちで増えた6キロを減らそうとしているのかしら」とこっそりポールに聞くほど、前より食欲が減った。きっと、もうすぐ環境が変わるからナーバスになっているのだと思う。
荷詰め、まったく手をつけていない。
残り3日。明日こそ本気でやろう。