サンディエゴから帰ってきました!
La Jollaというダウンタウン。海が見えてきたー。
14ヶ月離れた姉妹が海をみていた。
たくさんの鳥とあざらしたちが、岩の上で気持ちよさそうにひなたぼっこしていた。
今回の旅の目的は、2年前に6週間お世話になったホストファミリーに会うこと。
お母さんが空港まで迎えに来てくれたのものの、どういうわけか会えず、2時間待った挙句タクシーで家へ向かった。お母さんも1時間くらい待ち、仕事があるためやむなく帰ったという。おまけに、駐車違反切符をもらってしまっていた。罰金67ドル…申し訳ない。
便名も時間も伝えたはずなのに、お母さんメモしていなかったようだ。でもとにかく、私が悪かったごめんなさい、と謝り一件落着。
彼らは、33年前にイランから移民してきた。
革命が原因だそうだ。
75歳のお父さんは、朝ジムに行き、昼はイランのドラマを見て、夜は友達とイランのゲームをする、という以前と全く変わらない生活を送っていた。
相変わらず、お母さんとは喧嘩してばかりだった。
片言の英語で、「2年前、帰るとき泣いたの覚えている?ペルシア語教えたの覚えている?」と聞いてくれた。うれしかった。
お母さん(61歳)は熱心なイスラム教信者(だがべールは『意味がない』と言って被らない)。
着いたその日から、「イスラム教の良さ」について長々と語ってくれた。そういえば2年前もそうだった。毎晩、お母さんによる「イスラム教」の個人レッスンが開かれていたんだった。もちろん生徒は私だけ。
USAに移住して、家を失い、子どもが独立して遠くへ行ってしまい、何もかもうまくいかなかったとき、イスラム教に出会い、救われたのだという。もっと早く知っていればよかったと。私がまだ21歳だから「Good for you!」と喜んでくれた。若いうちにイスラム教について学ぶ機会を持てた私は、ラッキーなのだと。
「欲を捨てなさい」「人とシェアしなさい」「動物より高等なことをしなさい」「学びなさい」「他人のことを考えなさい」
これらが、お母さんが教えてくれたことだ。
自分が信じることについて熱心に語るのはいいけれど、
宗教の勧誘はよくないですよ。
他人の気持ちを考えるなら、
一方的にしゃべり続けるのはやめたほうがいいですよ。
まあでも、少しくらい話を聞くのは楽しくていいんだけれどね☆
さすがに2時間続くと疲れてしまう。
あざらしを一緒に見ていると、「ほら、やっぱり神が動物を作って…」
ある知り合いの女の子が熱心に勉強するという話をしていると、「ほら、この子も木のように育っていて…」とすぐイスラム教の教えへと話がつながってしまう。
日中は、一人で海に行ったり、買い物に行ったり、お母さんの仕事場(家政婦のようなことをしているので、お金持ちの家へ行った)に行って子どもと遊んだりして、のんびり過ごした。
最終日は、家でインターネットがつながらなくなってしまい、お母さんがネット会社に電話した。
そして、「私はあまり英語ができないしパソコン分からないから」と私に代わった。
USAに33年住んでる人より私英語できるわけないから…。
だが仕方ないので一生懸命説明して、相手の指示に従った。
1時間後電話を切ったときは、へろへろだった。英語で難しいインターネットのこと話すなんて、もうしたくない。
イラン料理はとってもおいしかった。
二人から、「家族だからいつでもおいで」とかわいがってもらって、幸せだった。
イランにいるときは学校の校長先生だったお父さんが、サンディエゴでは英語が話せず寂しそうにしていること、イラン政府から年金を全くもらえていないこと、近くに家族がいず何かと困っていること、などを改めて目の当たりにして、移民の現状の厳しさについて考えさせられた。
サンディエゴは、ものすご暑かった!