頭ぱっくり切りました。(長文なので、太字だけ読んでいただければ。あと、血に弱い人は見ないでください。)

スキー最終日。
昨日で一人は懲り懲りだと思ったので、兄と行動することにした。
兄は、新雪用の板に代えてもらって、張り切っていた。
頂上に何度か行き、お腹が空いてきたから、あと一回滑ったらご飯にしようと話していた。

兄が、コース外へ勝手に滑って行った。
私は慌てて後を追った。新雪&急でかなり怖い。
せっかくなので、記念写真を一枚撮った。
兄はあっという間に下まで滑っていった。下は平坦になっていて、兄は歩いていた。

一人取り残された私は焦っていた。歩く距離が短くて済むように、スピードをつけようと思った。
途中まで降りて、直滑降を始めた。大丈夫かな、と一瞬不安になった。

その直後、スキーの先が新雪に突き刺さり、クラッシュした。
2回転くらいしただろうか。
ものすごい音がしたので、板が割れたか心配になった。
だがそれより何より、頭が痛くて、動けなかった。

意識ははっきりしていた。兄の「大丈夫か?」他の人の「Are you OK?」という声が聞こえた。だが頭を打ったときは動いてはいけない、と思いしばらくじっとしていた。

頭から、すごい勢いで血が流れてきた。雪が赤く染まっていく。止まらない。
自分の板で、後頭部を切ったのだ。
びっくりした。そこで初めて兄の声に答えた。「血が出てる!早く来て!」

兄の近くで滑っていた、男性二人も駆けつけてくれた。
二人は消防士さんらしく、落ち着いて処置をしてくれた。
頭を押さえ、私の周りを雪で固めて楽な格好にしてくれ、スキー板をクロスして(Help!のサイン)、私の手足が動くか、確認する。私を励ます。
的確ですばやい行動だった。何よりも冗談を言いながら笑ってくれていたことで、私はかなり落ち着けた。

しばらくして、パトロールのお姉さんが到着した。頭に包帯を巻いて、脈を計ってくれた。
彼女は、「縫う心配がないか確認するために一応病院いかなきゃね」と言った。
ああそんなに大したことないんだ、と安心した。
コース外だったので、スノーモービルが来られるところまで歩いた。(まさか歩かされるとは思っていなかった…)

10分後、スノーモービルにまたがり、兄と女の人がロープで引っ張られ、ゴンドラ乗り場まで行った。スキーヤー、ボーダーの注目の的だった。

ゴンドラの中で、お姉さんに、縫わなくていいんですよね?と確認したら
「私は傷を見ていないから分からない」と言われた。
さっきと言っていることが違うじゃないか、と思ったが、一番パニックだったときに安心する言葉を言ってもらってよかった。
麓まで降りて、車で近くの救急病院まで連れて行ってもらった。

待合室で待たされた。 室内で暖かいからだろうか、頭の傷から血が流れてきている感触があった。当然すぐ診察してもらえると思っていたので、待っている時間がとてつもなく長く感じた。 

やっと診察室に呼ばれて、看護師さんが包帯をとってくれたと思ったら、どこかへ行ってしまった。
一人残され、心細かった。すると頭から血が流れてきた。
私の服は真っ赤に染まった。
何度も「Excuse me!!」と叫ぶが、誰も来ない。
しばらくしてさっきの看護師さんが来て、慌てて血を拭いてくれた。

ここからが地獄だった。

看護師さんが数人で私の傷口を探し始めた。
長い髪の毛が、大量の血で固まっており、傷口が見えないのだ。
髪の毛をひっぱりながら探す。
私は恐怖と痛さで声を漏らさずにはいられなかった。

無事傷口がみつかり、医者が二人来た。
「縫わなくても大丈夫ですか?」と聞いたら、やはり「縫わなきゃだめ」らしい。
私に確認することなく、髪をじょりじょり剃る音が聞こえた。
皆、ひそひそ声で話すのが気になった。
しかし、嫌でも会話が聞こえてくる。
「Staple(ホッチキス)」「bleeding(出血)がひどい」との言葉は聞きたくなかった。

簡単なドクターの自己紹介の後、ちょっとstapleを使うねーと言われ、頭に麻酔が打たれた。
ガチャッ、ギーッ 、とホッチキスを留める音がした。
右の耳の後ろからぐるーっと真ん中よりやや左まで。
一番端は、麻酔が良く効いてなかったらしくて、ちょっと痛かった。

処置が終わるまで、血で染まった枕が3回交換された。
頭は血がたくさんでるところらしい。

終わってほっとして&麻酔が効いていて痛くなくて、強気になったので色々質問してみた。

「ホチキス何個あるんですか?」ドクターが「ワン、トゥー、」と数え始めた。
17個あった。
(日本で言う17針ということなのだろうか、でもホッチキスは針より大きいから数え方が違うのかもしれない。友達に傷を見せたら、30針くらいあるといわれたが、ほんとかうそか。)
「傷どれくらい大きいんですか?」「はっは。かなり大きいよ。このくらい」と親指と人差し指を思い切り広げた。

わぁあ。よかった、前に聞かないで。

ばい菌が入らないように抗生物質の点滴を打って、錠剤の抗生物質も飲んで、レントゲンを撮った。
レントゲンをみた技師さんが「なんて大きな傷なの!」と驚いていた。
まっすぐ歩けるか、手足のすばやい動作ができるか、などのテストをして、診察終了。

計CAN$681(≒67,000円)
(愛娘が怪我したと聞いて「ふ~~ん。治療費どうしたんだろ、はらったのかなー」とのん気に言っていたという父へ。ええカードで払いましたよ。帰って保険請求しますよ。)

血でべっとりの頭で、包帯も巻かれず、傷口が見えた状態のまま、帰された。
ホテルまでの道のり、結構恥ずかしかった。
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by fuyu-take2 | 2006-01-07 10:19 | イベント


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